<ウォール街の"モンスター">は、ほぼ "確実に" 再び息を吹き返そうとしているかのようだ......。渦中にあった "ゴールドマンサックス" は史上最高益を記録し、金融界は再び巨額の報酬を手にしているとかである。
昨夜、NHKの番組、<NHKスペシャル『ウォール街の"モンスター" バブルは再び起きるのか』>を観た。
<去年秋の金融危機から1年余り、激動の2009年が終わろうとしている。再び危機を起こさない仕組みはできたのか?強欲な資本主義の適切な御し方を世界は身につけたのか?世界経済は深刻な状況を脱したと各国当局者が発言し、「金融危機の首謀者」であるアメリカの巨大金融機関が再び莫大な利益を手にする一方で、本当の意味で危機の教訓が今にいかされているとは到底言えない。あれほど大きな批判を浴びた金融機関の高額報酬の問題さえ、いまだ有効な規制を打ち出すに至っていないのだ。......「マネー資本主義」の決定版をお送りする。>(NHKオンラインより)
という番組紹介からすれば、"モンスター"復活の規制に向けた、何か新しい動きが紹介されるのでは、という淡い期待を持っていた。しかし、期待外れでしかなかった。
まあ、これはNHKがどうこうというわけではなく、現実の動向それ自体が諸般の事情やある種の "意思" によってそうあらしめられている、その結果だということだ。
結局、最終場面での以下のようなテロップが現状だということのようである。
<G20での高額報酬めぐる論議 上限規制に各国意見調整つかず>
<年内可決を目指す米国の改革案 FRBの権限強化に異論続出 上院の議論は難航>
<経済低迷で税収以上の 国債発行に頼ろうとしている日本 赤字が将来にのしかかる>
<課題の多くは 来年に持ち越される>
こんなことであるからこそ、マイケル・ムーア監督は、自身の映画作りの集大成とばかりに『キャピタリズム ~マネーは踊る~ 』という最新作を世に問うたのであろうか。
ところで、"モンスター"復活の現実は、大方の予想や想像を超えて "驚異的な復活" を遂げているとも言われる。
その辺の事情と数字的事実については、
<『驚異的な復活を果たした米投資銀行! そこから垣間見える日米経済の絶望的な差』/野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む/DIAMOND online>が参考となる。
<先日、シティグループとウェルズ・ファーゴが公的資金の返済計画を発表したことにより、アメリカ金融大手6社すべてが、政府の支援を離脱する見通しとなった。アメリカの金融危機は、重要なターニング・ポイントを回ったことになる。
昨年の今頃、アメリカ金融危機が一挙に拡大するなかで、「アメリカ型金融資本主義は終わった」ということが盛んに言われた。政府による金融機関への公的資金投入によって「アメリカは社会主義になった」という意見も聞かれた。公的資金完済は、こうした見方が正しくなかったことを意味するものだ。......>(同上)
<垣間見える>ものを<日米経済の絶望的な差>と見るのもひとつではあろうが、とにかく、 "米国マネー経済" から<垣間見える>ものは、まさに"モンスター"か "ゾンビ" かといったその "したたかさ!" そのもののようである...... (2009.12.21)


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